| こんにちは三度飯より映画好き。シェフ聡27です。
今回は緊張感とハラハラドキドキが止まらない魅力的な韓国サスペンス『密偵』。 昨年のカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『パラサイト半地下の家族』のソン・ガンホが主演です。
舞台は1920年代の日本が統治する朝鮮半島。ソン・ガンホ演じるイ・ジョンチュルは元朝鮮人で日本警察に所属し、 『新感染ファイナル・エクスプレス』のコン・ユが演じる、キム・ウジンをリーダーとする武装独立運動団体の「義烈団」(ウィヨルダン)の監視を命じられます。 ソン・ガンホは楽しげなおじさんの役がイメージに浮かぶのですが今回はシリアス! そしてイ・ジョンチュルの冷徹な上司を鶴見辰吾が演じております。 イ・ジョンチョルと同じく日本警察のハシモト、一番忠実で冷静でキレやすい超絶目が怖い男を演じているのがオム・テグ。 目の演技が半端じゃないのでもう圧倒されっぱなしなのに、日本語が可愛いというギャップが最高です。 これらの人物たちを中心に情報が錯綜するストーリー展開。 それぞれの密偵が一体誰なのかを考えながら観るのですが、みんな怪しい!裏切り者が誰なのか全くわかりません。
そして忘れてはいけない方が出ています。「義烈団」の団長チョン・チェサンを演じるのは、韓流四天王の1人イ・ビョンホン。 『密偵』ではそれほど出演シーンが多いわけではないのですが、流石の存在感です。 何か言葉を発するだけで映像が引き締まるような気さえします。アップのシーンでの眼光鋭く説得力のある眼差しは、正にイ・ビョンホンだからなのでしょうね。 「義烈団」イイ男が揃っております。
「義烈団」の目的は、日本統治下の主要施設を爆破するために上海へと向かうこと。だがしかし、そう簡単にはいかないのですよ。 電車の中のシーンでは緊張感は最高潮に。電車は細長い密室。この中で繰り広げられる日本警察と「義烈団」の密偵を使った探り合いの行方は一体どうなるのか。 「義烈団」は爆弾を上海へ届けることができるのか!? そして揺れ動くイ・ジョンチュルの心模様。 現実世界の正義と忠誠、心の故郷と魂の正義との狭間での葛藤が熱く演じられていて、どっぷりと映画の中にハマります。ソン・ガンホの出演映画をもっと観たいと思わせてくれました。
町並みは1920年代というのもあり、特に夜の景色や街の情景は、暖色のエキゾチックな色合いで不思議な気分になります。 朝方の街並みの青白い色合いで表現されているところに、通りの扉についている対照的な赤い札が鮮烈で、街を歩くイ・ジョンチュルとキム・ウジンの複雑な心情を表しているかのようでした。 個人と集団、それぞれの人々の正義は他人にとっての悪であるが故に、錯綜するストーリーと複雑な人間関係が観るものに更なる緊張感を与えています。 何かを貫くというのは難しい。それでもやり遂げるために仲間達は自分を犠牲にしてでも協力してくれるのです。
様々な感情が入り乱れ、予想もつかないサスペンス『密偵』を存分にお楽しみください。 |
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